清水研究室にようこそ

生物の細胞の中では多くの代謝反応が同時に動いており細胞はエネルギーを獲得し自らを維持したり増殖したりしています。生物を利用した物質生産においては、細胞がエネルギーを得る仕組みや物質が変換される仕組みを利用しています。目的とする物質の生産を高度化するためには代謝をシステムとして最適化する必要があります。


私たちの研究室では微生物による物質生産を目的として、細胞を最適な状態に改良する手法の開発をおこなっています。細胞全体を見渡したゲノムスケール代謝反応モデルによる代謝状態をコンピューター上でデザインし、これを実現する育種を行っています。また、実験的手法とコンピューターによる解析を統合し、代謝フラックス解析を行っています。バイオリアクターにおいて利用する細胞の代謝状態を可視化する技術、光で代謝を制御する技術によって新しいバイオプロセス運転・監視の開発を行っています。タンパク質工学、進化工学とコンピューターサイエンスを統合し代謝反応を触媒するタンパク質の機能デザインにも挑戦します。


細胞の代謝状態を分析し、コンピューター予測し、細胞を望ましい状態に制御する、このようなウェット生物学とドライ生物学の両輪の研究の進展と生命の理解を通して、生物工学の革新を目指します。



新着情報

2024.07.16
新着論文
昨年、台湾国立成功大学から国際インターンシップで滞在されたSefli Sri Wahyu Effendiさんの研究がACS Sustainable Chemistry and Engineering誌に掲載されました。おめでとうございます!台湾国立成功大学との共同研究です。
2024.07.11
お知らせ
三吉健太さんのJournal of Bioscience Bioengnieering誌に採択された論文が日本生物工学会2024年度(第32回)論文賞を受賞します。おめでとうございます。授賞式は大会初日の9月8日に行われます。おめでとうございます!
2024.07.11
新着論文
戸谷准教授、北村研究員、清水教授の大腸菌によるグルタチオン生産に関する論文がMetabolic Engineering誌に掲載されました。株式会社カネカ、神戸大学とのNEDOプロ共同研究の成果です。
2024.06.28
新着論文
戸谷准教授、清水教授の執筆著書「物質生産のための微生物代謝のin silicoデザイン、微生物を用いた有用物質生産技術の開発、第1章 有用物質生産のための微生物・酵素の開発(第4節)」が出版されました。
2024.04.01
お知らせ
メンバーを更新しました!5名の新4年生が配属されました。