清水研究室にようこそ

生物の細胞の中では多くの代謝反応が同時に動いており細胞はエネルギーを獲得し自らを維持したり増殖したりしています。生物を利用した物質生産においては、細胞がエネルギーを得る仕組みや物質が変換される仕組みを利用しています。目的とする物質の生産を高度化するためには代謝をシステムとして最適化する必要があります。


私たちの研究室では微生物による物質生産を目的として、細胞を最適な状態に改良する手法の開発をおこなっています。細胞全体を見渡したゲノムスケール代謝反応モデルによる代謝状態をコンピューター上でデザインし、これを実現する育種を行っています。また、実験的手法とコンピューターによる解析を統合し、代謝フラックス解析を行っています。バイオリアクターにおいて利用する細胞の代謝状態を可視化する技術、光で代謝を制御する技術によって新しいバイオプロセス運転・監視の開発を行っています。タンパク質工学、進化工学とコンピューターサイエンスを統合し代謝反応を触媒するタンパク質の機能デザインにも挑戦します。


細胞の代謝状態を分析し、コンピューター予測し、細胞を望ましい状態に制御する、このようなウェット生物学とドライ生物学の両輪の研究の進展と生命の理解を通して、生物工学の革新を目指します。



新着情報

2024.10.12
新着論文
卒業生の上野君の論文がJournal of Bacteriology誌に採択、掲載されました。タイトルは、「Identification of a novel NADPH generation reaction in the pentose phosphate pathway in Escherichia coli using mBFP」です。
2024.09.27
お知らせ
第76回日本生物工学会大会(2024)でM2の森聖也さんが「酵素の基質特異性を決定するアミノ酸残基の予測と実証」の発表で学生優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。
2024.09.13
お知らせ
第55回化学工学会第55回秋季大会(2024)でD3の三吉健太さんが「共基質利用時における非酸化的解糖経路を導入した大腸菌によるブチロラクタム生産の評価」の発表でバイオ部会優秀ポスター賞(上田奨励賞)を受賞しました。おめでとうございます。
2024.07.16
新着論文
昨年、台湾国立成功大学から国際インターンシップで滞在されたSefli Sri Wahyu Effendiさんの研究がACS Sustainable Chemistry and Engineering誌に掲載されました。おめでとうございます!台湾国立成功大学との共同研究です。
2024.07.11
お知らせ
三吉健太さんのJournal of Bioscience Bioengnieering誌に採択された論文が日本生物工学会2024年度(第32回)論文賞を受賞します。おめでとうございます。授賞式は大会初日の9月8日に行われます。おめでとうございます!